メッセージ
【景観建築学科】トップランナーからのメッセージ
ハーバード大学大学院GSD(Graduate School of Design)と景観設計
アメリカ・ハーバード大学大学院GSDは、主にArchitecture(建築設計)・Landscape Architecture(景観設計)・Urban Planning and Design(都市計画)の3学科で構成されています。私はGSDでLandscape Architecture(以降、景観設計)を学びMLA(Master of Landscape Architecture)の修士を取得しました。入学初年度はデザインの基礎。黄金比などのプロポーション、20世紀以降の美の基本となる抽象芸術、コルビジェが提唱したモジュールなどの空間の基本構成原理など。2年目にはケビン・リンチなどによる空間認知と構成、アクティビティ論などを学ぶとともに、設計演習に取り組み、3年目には著名なランドスケープアーキテクトが指導するデザイン演習や、都市デザインの演習で、ひたすら設計図や模型制作、プレゼンテーションなどに取り組みました。
現在は独立行政法人都市再生機構に所属し、関西地区最大の「うめきた」プロジェクトを推進する都市再生事務所長を務め、GSDで学んだ景観設計を実践しています。
景観建築設計は、最新の都市空間および自然環境の計画・設計手法です。対象地の自然環境と地域特性を基盤に、現代の複雑な社会要求を織り込み、最終的に美しく、楽しく、快適で、持続可能な都市空間を生み出すことができる計画・設計技法は、少子高齢化、気象激化、価値観の多様化など、複雑化する社会に、ますます必要とされる高度な専門技能です。
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島本 健太
独立行政法人 都市再生機構 うめきた都市再生事務所長