メッセージ

【景観建築学科】トップランナーからのメッセージ

持続可能な社会に期待される景観建築設計者

 実際の建築設計の仕事では、単に建物を設計するだけでなく、それに付属する広場や庭もデザインします。景観設計者と協働しながら屋外空間を設計することもありますが、多くの場合、建築士自らが建物と庭の両方をデザインします。建築と庭園を融合した美しい空間を設計するには、建築技術だけでなく、植物の特性や演出方法、管理技術などの知識も必要になってきます。
日本でも持続可能な開発目標(SDGs)「住み続けられるまちづくりを」「気候変動に具体的な対策を」といった国際目標に対し、デザイン提案できる建築設計技術者が求められています。しかしながら、広い視野を持ち、自然との共生を考えながらマルチに活躍できる建築設計技術者は、まだまだ少ないのが実情です。そのため、構造・規模・用途に関わらず全ての建築物について設計・工事監理を行うことのできる一級建築士と、景観や環境デザインのプロフェッショナルであるRLA(登録ランドスケープアーキテクト)の両方の資格を保有する「景観建築設計者」の存在が期待されています。